アーカイブ II (1956年〜1957年/6枚) Update:00.12.3 |
|||||||||||
トッド・セルバート氏編集(オリジナルデータ=アーネスト・エドワーズ・ジュニア氏)の「アート・ペッパー・ディスコグラフィー」によると、1954年8/25の録音を最後に1956年7/5のショーティー・ロジャース・オーケストラとのレコーディングまでの約2年間がペッパー2度目の空白期間(投獄)であることが判る。次の空白期間は1961年から約7年+5年間も続く。ちなみに最初の空白期間は1944〜46年の兵役時。 |
|||||||||||
★ | |||||||||||
Cover Design |
|
|
|||||||||
![]() ![]() |
■THE ROUTE Tynan Time The Route Sonny Boy Minor Yours Little Girl Ol' Croix I Can't Give You Anything But Love The Great Lie Sweet Lorraine If I Should Lose You Younger Than Springtime |
Chet Baker(tr) Art Pepper (as) Riche Kamuca (ts) Pete Jolly(p) Leroy Vinnegar (b) Stan Levey (ds) Total Time/53:06 ※ハリウッド、女、麻薬...アートと共通点も多いチェット・ベイカーとの共演盤。典型的な西海岸の明るく軽快なサウンドが心地よい。 |
|||||||||
Recorded 1956.7.26 Forum Theatre@L.A. |
★刑務所からの出所間もない1956年7月20日に、ダウンビート誌のハリウッド事務所で独占インタビューが行われている。インタビューではもう2度とヤクはやらない、と言っていたが自伝によるとダイアンに出会う前後には再びヤクをやるようになっていた様子。 それにしても演奏の方は2年のブランクを感じさせない程快調そのもの。アート自身が語っているように、彼には楽器の練習が本当に必要ないのか!? |
||||||||||
![]() ![]() |
|
|
|||||||||
Recorded 1956.8.6 Capitol studio@L.A. Recorded 1957.1.3 Western Recorders@L.A. |
★この頃はダイアンとロスのファーゴ・ストリート(ハリウッド近く?)の小高い丘に住んでいた。(ただし、自伝のなかではレコーディングの時期とダイアンと一緒に暮らし始めた時期が逆転している記述もあり正確な前後関係は不明。) ダイアンが持っていた車(キャデラック・コンバーティブル)もやがてクスリ代に消え、出かけるときはもっぱら友人の車だったようだ。その丘をアルトを抱えながら登ってくるところの写真が残されているのを発見。出版はリブロポート社、確か1995年頃東急ハンズで買ったような... このアルバムジャケットの撮影エピソードはアート自身、自伝の中でも少し触れている。 |
||||||||||
![]() ![]() |
■TAMPA Art's Opus I Surrender, Dear Diane Pepper Pot Besame Mucho Blues At Twilight Val's Pal Pepper Pot-alternate Blues At Twilight-alternate Val's Pal-Take1,Take4,Take5 |
Art Pepper (as) Russ Freeman(p) Ben Tucker (b) Gary Frommer (ds) Total Time/43:37 ※ワンホーン構成でアートの魅力が全面に押し出されたアルバム。翌日録音されることになる“with Warne Marsh”と比べると、より音色に張りがあり、元気でハツラツとしたアートが聴ける。 |
|||||||||
Recorded 1956.11.25 Hollywood@L.A. |
★この頃はエンゼル・ハウスでの演奏が続き、次第にそこの音楽を一手に引き受けるようになる。以前のアートなら方々に足を運んでジャム・セッションにも積極的に参加していたが、ここでは「時々はレコーディングをしたが、一日中窓も全部締めてただヤクに耽っていたかった」と語っている。 |
||||||||||
![]() ![]() |
■ART PEPPER WITH WARNE MARSH I Can't Believe That You're In Love With Me (Alt. take) All The Things You Are (Alt. take) What's New Avalon Tickle Toe Warnin' (Take2) Stoping At The Savoy |
Art Pepper (as) Warne Marsh (ts) Ronnie Ball (p) Ben Tucker (b) Gary Frommer (ds) Total Time/ ※マーシュ特有のアンブッシャーからは独特の柔らかい音色が聴かれる。アートが少し遠慮気味に感じられるのは、裏返せばマーシュが対等に渡り合っていると言うことなのでしょう。 |
|||||||||
Recorded 1956.11.26 @L.A. |
|||||||||||
![]() ![]() |
■THE WAY IT WAS! I Can't Believe That You're In Love With Me (Alt. take) All The Things You Are (Alt. take) What's New Tickle Toe The Man I Love Autumn Leaves The Way You Look Tonight |
Art Pepper (as) Warne Marsh (ts) Ronnie Ball (p) Ben Tucker (b) Gary Frommer (ds) Total Time/ ※実はTickle toeまでのテイクは上のアルバムと同じもの。それに後に録音されることになる"Meets the rhythm section" や"Intensity","Gettin' together"などから数曲がピックアップされたアルバム。 |
|||||||||
Recorded 1956.11.26 @L.A. |
★ | ||||||||||
![]() ![]() |
■modern art Blues In Bewitched When You're Smiling Cool Bunny Daianne's Dilemma Stopin' At The Savoy What Is Thing Called Love Blues Out |
Art Pepper (as) Russ Freeman(p) Ben Tucker (b) Chuck Flores (ds) Total Time/ ※アートのオリジナル"Daianne's Dilemma"には当時アートが抱えていた苦悩が隠されている。 |
|||||||||
Recorded 1956.12.28 Recorded 1957.1.14 |
★ | ||||||||||
★ | |||||||||||
1956年7/5のショーティー・ロジャース・オーケストラとのレコーディングで始まった精力的な活動は、その年の暮れまでのほんの半年間で20回程のレコーディングを数えた。そして翌年1月に名盤「ミーツ・ザ・リズムセクション」の誕生となる。 | |||||||||||
|
|||||||||||
※ジャケット写真左上の![]() |
|||||||||||
Copyright (c) 2001 HITOBASHIRA2 All rights reserved. コンテンツの無断使用・転載、フレーム内リンクを禁止します |