CD「LUSH LIFE」ライナーノートより
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「ラッシュ・ライフ/LUSH LIFE」小島のり子
What's New Records (WNCJ-2196) 2,800円(税込)


収録曲紹介/のり子

1. I Hear A Rhapsody
小粋なフォー・ビート のスタンダード曲。無伴奏のルバートからスタート。だんだん楽器が加わってインテンポに...


2. Bridge In The Afternoon/獺祭 磨き三割九分
コードがくるくると展開する、美しいジャズ・ワルツ。山口県周東町の錦帯橋を春の午後に渡った時の風景に、獺祭三割九分の味わいを加えて曲にしました。


3.For Better Days/開運 特別純米
聴く人が皆ハッピーになれかしことを願って作った、パルチド・アルト。現代的な感じのする、透明感のあるサンバです。わくわくするような曲ですが、どこか懐かしさもあります。


4.When The Moon Hugs The Shore/月の井 純米吟醸無濾過
"岸辺を照らす月"、穏やかな海と、静かな夜の月をイメージして作曲しました。独特のコードワークの、ジャジーでロマンティックなバラード。前半にベース弓弾きのメロディをフィーチャー。


5. Hototogisu〜The Water Clock/ほととぎす〜大七 純米きもと
メドレー。前半は、連句のなかの一句「あはれさの謎にもとけじほととぎす」から生まれた曲。
後半は、空間的でコンテンポラリーな、スピードのあるジャズ・チューン。テーマ部分はフルート&ピッコロ4管Soliにアレンジしました。


6.The Shade Of Wisteria/藤のかげ
もとになった句は「廊下は藤のかげ伝ふ也(なり)」、松尾芭蝉の連句「冬の日」の挙句。
2008年秋、やまぐち連句会の企画で連句とジャズのコラボレーション・ライヴが行われ、このイヴェントのために作った一曲です(前出の「Hototogisu」も同じ)。のどかな春の午後を描いた、軽やかなBossa Nova。


7.Seven Ways To A Kiss/七田 純米無濾過
コンテンポラリーなフォービート・ナンバー。最初の4小節に7つの音、次の4小節にも7つの音...と展開していきます。半音で下がるメロディーで、色っぽい雰囲気かなと思いきや、後半バンプのパタンがでてぐっと格好良くなります。


8. Mythic Goblin/温羅 無濾過生原酒
6/8のマイナー・ブルース。強さと悲しさの印象。ラスト・テーマは2フルートの掛け合いになっています。"温羅"とは桃太郎と戦った鬼の名前で、この鬼と桃太郎の戦いを曲に、という依頼があって作りました。"戦い"という、自分には珍しいテーマで、面白い曲になりました。


9.Lush Life
ビリー・ストレイホーンの曲は異常感覚と言っても過言ではないような、不思議な進行と美しさ、深さに満ちています。ヴァース部分はアルトフルートで吹きました。


10.Crane Is Fling In The Dream/鶴齢 純米吟醸
冬の凍てつく空を飛ぶ一羽の鶴、いつしか夢の中を去って行く、といったイメージの叙情的なSlow Bossa Nova。せつないけれど、飛翔して行く強さもあります。

 

■2〜6曲目=小島のり子(fl)山口友生(g)大口純一郎(p)澁谷盛良(b)水口泰邦(d)。山口友生は5曲目には不参加。大口純一郎は6曲目には不参加。

■1と、7〜10曲目=小島のり子(fl)二村希一(p)鈴木克人(b)小山彰太(d)。



日本酒の解説(数字は収録曲の番号)/寺田好文


2.獺祭 磨き三割九分(だっさい みがきさんわりきゅうぶ)

山口県岩国市 旭酒造
山田錦を39%まで磨いたお米で造ったお酒です。やさしく、繊細で、味わいがしっかりしているお酒。

 

3.開運 特別純米(かいうん とくべつじゅんまい)

静岡県掛川市 土井酒造場
お米の旨み、甘みを感じるお酒です。

 

4.月の井 純米吟醸無濾過生原酒(つきのい じゅんまいぎんじょうむろかなまげんしゅ)

茨城県大洗町 月の井酒造店
華やかなやわらかい香りのお酒です。

 

5.大七 純米きもと(だいしち じゅんまいきもと)

福島県二本松市 大七酒造
きもと造りで造ったお酒で、お酒の味わいを強く感じるお酒です。

 

7.七田 純米無濾過生原酒(しちだ じゅんまいむろかなまげんしゅ)

佐賀県小城市 天山酒造
味わいがあるけど、やさしいお酒です。

 

8.温羅 無濾過生原酒(うら むろかなまげんしゅ)*のり子記

岡山県岡山市 酒のみむら
無農薬雄町米を使用した、プライベート・ブランドの純米吟醸酒。

 

10.鶴齢 純米吟醸(かくれい じゅんまいぎんじょう)

新潟県南魚沼市 青木酒造
新潟を代表する淡麗なお酒でなく、味わいのあるお酒です。   

 

寺田好文(サケオフィステラダ代表)
http://tera-11.cocolog-nifty.com/blog/



「ラッシュ・ライフ」に寄せて

小島のり子さんとの出会いは今から5年前、獺祭の蔵元旭酒造桜井社長とご一緒しての、池尻大橋の居酒屋で、でした。その時はまだ、小島さんの曲も演奏も聞いたこともなかったのですが、当日一緒にいらした旭酒造の木下さんがお誕生日で、小島さんの吹いたハッピーバースディが、やさしく心に染入る音で、その時、小島さんの演奏をもっと聴きたいと感じたのです。

お酒を飲みながらお話をしているうちにアイディアが湧いてきて、彼女のオリジナル曲"オッターズ・フェスト"と獺祭とのコラボレーション・ライヴをやってみようと思いました。それも、ライヴ・ハウスでなく、もっと気軽に日本酒を飲みながらジャズを聴いてもらえるように、居酒屋でやったらどうか…こうして「居酒屋ライヴ」がスタートしました。

好評のライヴとなり、その後は居酒屋にとどまらず、和食のお店の大広間や、パスタ屋、蕎麦屋などで、いろいろな日本酒を飲みながらのライヴを企画しました。

そんな時に、どうせなら居酒屋さんばかりでなく、例えば酒蔵でもライヴが出来たら面白いし、自分の好きな日本酒の曲を聞きながら飲んでもらえることが出来れば、もっとお酒もジャズも身近に感じるのではと思いつき、小島さんに、いろいろな日本酒の曲を作ってほしいとお願いをしたと思います。

今まで日本酒の曲というと演歌というイメージがあり(私だけかもしれませんが)もっと日本酒を知ってほしいですし、今回このようなCDをリリースするに至った小島さんの曲も演奏も聞いて欲しいと思っています。

 

小島さんの音を聞きながら美味しい日本酒で乾杯!

 

寺田好文


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