視力矯正の原理


近視と遠視
 近視や遠視に関する情報は書店やインターネット上に溢れるほど存在していますのでここでは現象のメカニズムのみ図解しています。
視力と矯正

メガネとコンタクトレンズ
 (乱視も含めて)近視も遠視も光の屈折の問題(異常)なので光学レンズを使うことで屈折率を調整し正視状態を得るわけです。
 メガネは最もポピュラーで手軽な視力矯正の手段で、遠視、近視、乱視に対応できますが不同視(左右の視力差が大きい=自分もそうだった)の場合矯正後の像の大きさが左右で異なるため(不等像性)眼精疲労を起こしたり極端な場合は酷い頭痛で掛けていられないケースもあるようです。最近は素材の進歩や非球面レンズの開発で強度近視でも比較的薄くて軽いメガネが利用できますが、最強度近視では矯正後の像が小さくなり過ぎ眼精疲労につながるため完全な矯正は出来ません。(例えば0.5〜0.7程度に止める)
 コンタクトレンズは角膜に直接乗せるため正確な矯正が可能で強度近視や不同視にも有効ですが、反面アレルギー体質で装用出来なかったり装用時間が制限される等、全ての人がその恩恵を受けるわけではありません。さらに、最近では酸素透過性の高さから比較的安全と言われていたハードコンタクトでも長時間装用が原因と思われる角膜内皮細胞の破壊、減少が報告されています(私もそうだった)ので、快適に装用出来ている人ほど注意が必要かも知れません。コンタクトを使っている方は一度、定期検診時に角膜内皮細胞の測定検査(スペキュラーマイクロスコープ)について相談されたら如何でしょう。

角膜表面の加工
 メガネやコンタクトは光学レンズによる屈折調整で視力を矯正するものですが、直接角膜表面を加工(凹レンズ状や凸レンズ状に)して光学レンズと同様の効果を得るのがPRK手術です。理屈からすれば現時点で一番理想的な矯正方法に思われるのですが、生体組織の切除であるため机上だけの理論値と術後の実際の計測値は個人差も相まって必ずしも一致するものではありません。また、近視(または遠視)度数が強いほどその予測値は算出し難く視力の回復達成率も落ちる傾向にあります。特に最強度近視(または最強度遠視)の場合、角膜の切除量が多くなることから起因する合併症(角膜混濁=ヘイズ)のリスクを最小限に押さえるために最初から目標視力を低めに設定するそうです。


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